シラバス詳細

タイトル「2026年度」、カテゴリ「基盤教育センター (教養)」

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科目情報

科目名

世界(地球)特講B

講義名

★世界(地球)特講B(平和紛争論)

実務経験のある教員による講義
-
学年

1年

キャンパス区分

北方

開講学期

2学期

開講時期

秋期

曜日・時限

水2

科目種別

講義科目

ナンバリング

-

科目区分

-

単位区分

-

単位数

2

準備事項

備考

講義情報

ディプロマポリシー・到達目標

項番

内容

対象

到達目標

DP1

知識

設定されたテーマを理解するための基盤となる知識を総合的に身につけている。

DP2

技能

DP3

思考・判断・表現力

設定されたテーマについて論理的に思考し、自分の考えや判断を適切な方法で表現する力を身につけている。

DP4

コミュニケーション力

DP5

自律的行動力

設定されたテーマに関する課題を自ら発見し、解決のための学びを継続する意欲を有している。

授業の概要

この講義では、国際政治学の観点から、国際または国内社会において、いかにして紛争を解決し、平和を実現できるかを考えます。紛争は多くの命を奪い、人々に甚大な身体的・精神的な苦痛をもたらしますが、現在も世界の多くの地域において紛争が継続しています。なぜ紛争は起こるのか、どのようにすればそれを解決できるのか。「平和」とは多義的な概念で、どのような状態を「平和」と捉えるか自体に政治性が伴います。この講義では政治学の観点から紛争と平和の問題を多角的に分析する中で、紛争を解決し、平和を実現する方法の糸口を探ります。

教科書

この授業では特定の教科書は設けません。
毎週の課題文献については学期の冒頭でアナウンスします。

参考書(図書館蔵書には〇)

中西寛, 石田淳, 田所昌幸. 2013. 『国際政治学』有斐閣.
〇 多湖淳. 2024.『国際関係論』勁草書房.
吉川直人, 野口和彦. 2015. 『国際関係理論 第2版』勁草書房.
〇 大芝亮, 藤原帰一, 山田哲也編. 2006. 『平和政策』有斐閣.
石田淳, 長友紀枝, 山田哲也編. 2024. 『国際平和論-脅威の認識と対応の模索』有斐閣.

授業計画・内容

回数

授業計画

内容

第 1回

イントロダクション

「平和」「紛争」という概念が持つ多義性について考えつつ、初回の授業では本コースで何を議論していくかをガイダンスします。

第 2回

国際政治の起源

現代の国際関係の基本構造を形づくる主権国家体系がいかにして生まれ、どのような原則を持つものかを学びます。

第 3回

力の均衡は平和を築くか?

世界政府無き国際社会において秩序を維持する方法の一つとして「勢力均衡」があります。この授業では勢力均衡の考え方がいかにして生まれ、どのような有効性・問題点を持つのかを議論します。

第 4回

核抑止は平和を築くか?

国際政治学において核による抑止は戦争を防ぐ有効な手段の一つとして考えられてきましたが、一方でそれは核兵器という非人道的な兵器の脅威にもとづく均衡に過ぎません。この授業では核をめぐる国際政治学の議論を学びます。

第 5回

ルールは平和を築くか?

世界政府無き国際社会において国際法はどのような役割を果たすでしょうか。この授業では「ルール」により国際平和を実現する考え方がどのように生まれ、どのように発展してきたのかを学びます。

第 6回

国際機構は平和を築くか?

現在、国連などの世界規模のものから、EUなどの地域機構まで、世界には多数の国際機構が存在します。この授業ではこれら国際機構が国家間の協調を実現する役割を果たしているのかを考えます。

第 7回

グローバル化は平和を築くか?

近年、世界は加速度的にグローバル化が進展しています。貿易を通して世界各国は密接な経済交流を行い、また今では世界中の誰とでも瞬時にコミュニケーションを取ることができます。この授業ではこれらグローバル化の進展は国際平和の実現に繋がっているのかを議論します。

第 8回

規範は平和を築くか?

アナーキーな主権国家体系であっても、国家は必ずしも常に国益を追求する行動ばかりを取るわけではありません。この授業では「規範」が国家の行動を規定する力を考えつつ、その国際平和を実現する手段としての有効性を考えます。

第 9回

国際政治と国内政治の共振

内戦の発生原因としては主に国内的な要因から議論されることが多いですが、この授業では国際政治の構造的変化が国内の平和・紛争のあり方へとどのような影響を及ぼすかを考えます。

第10回

国際平和活動の起源と展開

冷戦終結後の1990年代、世界各地で発生した内戦に対して、国連を中心とする国際社会は積極的に紛争解決へと乗り出しました。この授業では、本来的には内政の問題である内戦になぜ他国は介入するのか、その目的と正当性について議論します。

第11回

自由主義平和構築

現在の国際平和活動においては自由主義にもとづいた平和構築が基本となっています。国家の再建と民主化・市場経済化を推進する中で持続的な平和の実現が目指されます。この授業ではこのリベラル平和構築がいかにして展開されてきたのかを解説します。

第12回

憲法工学

紛争後の社会においてどのような政治制度を導入すれば、紛争の再発を防ぎ、持続的な平和を実現できるでしょうか。この授業では、現在の主流な2つの考え方である「多極共存型」と「統合型」を紹介しつつ、それらの有効性を議論します。

第13回

移行期正義

紛争時に行われた犯罪行為をいかに裁くことができるでしょうか。紛争後社会に持続的な平和を実現するには、紛争時に行われた犯罪行為に対する正義を回復する必要があります。一方で、正義の回復を優先すれば、それにより裁かれる可能性のある政治リーダーがそもそも和平を受け入れない場合があります。この授業では「平和と正義のジレンマ」について考えます。

第14回

批判的平和構築論

現在の国際平和活動には多くの批判も集まっています。なかでも、現地社会の持つ特有の歴史・文化を踏まえず、画一的な平和構築政策をトップダウン式に推進していくあり方は強く批判を受けています。この授業ではそれら批判的な議論を概観しつつ、平和構築の新たなあり方を探っていきます。

第15回

まとめ

このコースで学んだことを復習します

成績評価の方法

50%: 毎週の授業コメント(500字程度×15週)
50%: 期末試験

*授業コメントの4/5以上が未提出、または期末試験を未受験の場合は「評価不能(-)」となります。

事前・事後学習の内容

この授業では毎週、課題文献を設けます。授業後は、講義内容を復習するとともに、課題文献を読み込んで授業内容についての理解を深めてください。その上で各回の授業についての内容理解と皆さん一人ひとりの意見を問う授業コメントを課しますので回答してください。

履修上の注意

この授業では毎週の課題と期末試験を課します。

担当者からの メッセージ

大学の学びでは自分の頭でしっかりと考えることが重要です。講義をただ受け身になって聞くだけではなく、自分自身で問題意識を持って授業にのぞみ、主体的に学ぶように心がけてください。

キーワード

主権国家体系、同盟、核兵器、国際法、国際機構、グローバル化、経済交流、規範、内戦、PKO、平和構築、国家建設、民主化